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旧金櫻神社石鳥居
旧金櫻神社石鳥居
旧金櫻神社石鳥居
山梨県指定有形文化財(建造物)
概要
昭和59年(1984)の発掘調査によって発見された金櫻神社の一の鳥居で、鎌倉時代のものである。現在は、駐車場を確保できる甲斐市の敷島総合公園内に、金峰山方向に遥拝できるかたちで移築復元されている。
詳細(山梨県史から引用)
神がみを表徴するかの如き、端正にして渋味のある鳥居の姿は捨て難い。構造は簡にして素、しかもよく風雪に耐えうる構架の妙には驚くべきものがある。
全国的視野からも、甲州は石造鳥居が豊かで、平安末期に属する数基が遺存する山形県に次いで、鎌倉期の遺物が濃密に分布する地域として著名である(嘉津山清「石鳥居年表」『庭研』第200号 1980)。
この石鳥居はかつて旧敷島町(現甲斐市敷島)吉沢字横田地内(1170番地)の旧御岳参道の路傍に倒伏していたもので、『甲斐国志』編集のころすでに草むらに埋れていた如くであったが、「金桜神社一之鳥居」であることから、綿密な調査の結果、建立位置(旧礎石確認)、様式手法(明神鳥居)、規模、材質(石英角閃石安山岩)、各部材の現状その他明確にすることができた。
鳥居の規模は計測の結果次の通りである。
※1尺=30センチ、1寸=3センチ、1分=3ミリとした
- 幅(柱真々)300センチ
- 高さ(礎石上端から笠木の中央上端まで)390センチ
- 柱径は下部で55センチ / 上部で52センチ
- 貫は高さ(下端)2メートル 背37.5センチ 厚さ21センチ 上端は中央で39センチ 両端で40センチ
- 額束 背39センチ 正面幅48センチ 厚さ3センチ
- 島木 幅37センチ 高さ9センチ
- 笠木幅42センチ 側面10センチ 下幅の面1センチ
- 礎石 縦145センチ 横幅及び厚さ60センチ
全体として次の特色が認められる。
- 木割は雄大豪放である
- 柱径が大でわずかながら胴張りがあり力強い
- 柱の転びは皆無に近い
- 幅に較べ背が低く、至極安定感に富む
- 笠木・島木は材石の関係で、中央部で結合する二材から成るが、ともに真反りの曲線をみせ、笠木の鎬は低い
- 島木の背は笠木の約2倍で高く、両端の木口を垂直に切る
- 額束の正面は正方形に近く、上端の左右に平面円の柄を出し、島木の下端に作られた柄穴に挿入して左右の二材を緊結し、下面に作られた横長の柄を貫上面の柄溝に入れる
- 礎石の形態は他に相違しユレを防ぐ考慮が払われている
大要右の如くであるが、極めて古格を示す本件は、現在全国でわずか五指にしか過ぎない鎌倉期の造建と推定される遺構として貴重である。
たまたま、日本最古と目される平安末期、天延年間(973~975)の「小立の鳥居」(山形市小立 昭和27年11月22日重要文化財指定)も、本件同様蔵王権現信仰の遺物と伝えられている。
古来御岳信仰のメッカとして著名な、遥かに仰ぐ金峯山を中心とした信仰の歴史を物語る一遺構としても重視されている。
所在地
甲斐市牛句2814番地(敷島総合公園内)
大きな地図を見る(GoogleMapページへ)<外部リンク>
参考文献
『山梨県史 文化財編』
市内構成文化財一覧(他関連ページ)
敷島公民館ふれあい講座「御嶽道を往く」 動画<外部リンク>


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