(仮称)篠原地区公園「次世代へつなぐ創造の森」の整備進捗状況について

(仮称)篠原地区公園の整備を進めています

 市では、令和2年度に実施しました活用アイデア募集や、令和3年度に整備基本計画策定に伴う市民ワークショップを開催するなど、市民参加による公園づくりに取り組んできました。令和4年度から5年度にかけて、基本コンセプト「次世代へつなぐ創造の森」の実現に向け、市民の皆さまのアイデアを取り入れた公園整備を目指し設計を進めてまいりました。
 この度、設計が概ね完了しましたので、その内容についてお知らせします。なお、設計の概要については市広報5月号にも掲載しておりますので、併せてご覧ください。
 

●これまで市民のみなさまと取り組んできた経過は下記リンクからご覧ください。

(R2年度)緑化センター跡地の活用アイデア募集結果についてhttps://www.city.kai.yamanashi.jp/soshikinogoannai/toshikeikakuka/ryokkasenntakatsuyousuisinngakari/9236.html

(R3年度)(仮称)篠原地区公園の整備に向けた市民フォーラムの動画配信

https://www.city.kai.yamanashi.jp/soshikinogoannai/toshikeikakuka/ryokkasenntakatsuyousuisinngakari/10187.html

(R4年度)(仮称)篠原地区公園の整備に伴うサウンディング調査について

https://www.city.kai.yamanashi.jp/soshikinogoannai/toshikeikakuka/ryokkasenntakatsuyousuisinngakari/10942.html

 

●市広報5月号は下記リンクからご覧ください。

https://www.city.kai.yamanashi.jp/soshikinogoannai/hisyoka/kochokohogakari/3/2/12784.html

 

【参考】山梨県緑化センターのこれまでの経過

 山梨県緑化センター(以下「県緑化センター」という。)は、緑化推進の拠点施設として県が設置し、緑化に関する活動の促進や、学習機会・情報の提供を行うなど、県の環境緑化推進の中心的な役割を果たしてきました。また、「緑化まつり」や「花きの展示会」などが開催され、多くの来場者で賑わい、県民の憩いの場としても親しまれてきました。しかし、県内において都市公園等の施設整備が進み、より身近な地域で緑化に関する学習機会を提供できる環境が整ったことなどから、県は緑化に関する事業を見直し、県緑化センターを廃止する方針を打ち出しました。平成25年7月には、地域住民や関係団体が中心となって、県緑化センターの存続を求める36,000人を超える署名が集められ、県に存続を要望しましたが、平成26年3月をもって廃止されました。

 

閉園前の県緑化センターの様子

旧緑化センターの様子1
旧緑化センターの様子2

 施設の廃止決定後、県から跡地活用について市に打診があり、市では地域の要望等も考慮し、これまでの県緑化センターの機能・役割を踏まえて、現在の緑を生かした跡地の活用方法について検討することとしました。その後、都市公園(地区公園)として整備する方針が決定し、現在、(仮称)篠原地区公園として整備を進めています。

 

(仮称)篠原地区公園の概要について

 本公園の面積は、およそ2.5ヘクタールです。
 本公園内には、芝生広場・園路・東屋・トイレ・倉庫・駐車場のほか、子どもたちの遊び・学びの場となる「子ども体験学習施設」や、屋外で日射や雨風をしのぐ休憩スペースとなる「多目的棟(屋根付き広場・多目的スペース・トイレ・木漏れ日デッキ)」を整備していく予定です。(各施設の詳細については後述します。)
  地域に賑わいを生み出す公園、地域の子育て支援を推進する公園および多様な人が安心して利用できる公園を目指しています。

 

(仮称)篠原地区公園整備予定地 位置図

(仮称)篠原地区公園整予定地位置図

(仮称)篠原地区公園整備イメージ

公園整備イメージ

地域防災を補完する一次避難地としての機能

 本公園は地域防災を補完する「一次避難地」としても整備します。芝生広場は一時的な避難者の待機場所、駐車場は避難車両、物資輸送車両の拠点として機能するほか、マンホールトイレやかまどベンチなど防災機能を持つ施設を備えます。また、東屋は災害時にはその周囲を幕などで覆うことにより個室化し、更衣室や救護所などプライベート空間として活用できるよう計画しています。

 その他、公園内に井戸を設置し、通常時は子ども体験学習施設における地中熱の空調利用およびトイレ排水としての利用を行うほか、樹木・芝生広場などへの潅水にも利用します。また、災害時は一時的な非常用水としての活用を想定しています。

 

多様な人が安心して利用できる公園

 公園内には、主要導線への点字ブロックの設置、車いすやベビーカーでも通行しやすい園路勾配や舗装材(土系舗装)の採用、思いやり駐車区画(子ども体験学習施設西側駐車場)から子ども体験学習施設入口までの屋根のある導線などを計画しています。

 また、子ども体験学習施設内においてはフロアマップへの点字設置、車いすでも届きやすい低めの本棚設計、フラットで利用しやすい床面など、多様な人が安心して利用できる施設を目指して設計しています。

 

脱炭素化へ向けた取り組み

 本公園は脱炭素化を推進するため、県緑化センター跡地の既存樹木をCO2吸収源として活用するほか、太陽光発電を活用した屋外照明を設置します。また、自然換気や自然採光の積極的な取入れ、LED照明およびLow-Eガラスなどの採用により子ども体験学習施設の省エネルギー化を図るとともに、施設内で太陽光・地中熱などの再生可能エネルギーを活用することで、ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ZEB)に向けた整備に取り組みます。現在、設計上の計画値で省エネ54%+創エネ8%となり、建築物エネルギー消費性能基準から計62%の削減となることから、BELS認証(ZEB Ready)を取得する見込みです。

ZEBとは

公園内に整備する施設・エリアについて

1 子ども体験学習施設

 子ども体験学習施設は、県緑化センターが果たしてきた役割を継承し、子どもたちの遊び・学びの場として、木育を中心とした様々なレクリエーション教室を行うほか、上下空間を自由に行き来できる大型スロープ・ネット遊具などを備えた「遊戯体験スペース」や、気軽に本に触れることができ、読み聞かせスペースも備えた「図書スペース(1階)」「児童書コーナー(2階)」などを設けます。また、施設1階の「屋根付き広場」は、既存樹木の「アズキナシ」を配置することで、半屋外のような開放的なテラス空間となります。加えて、アズキナシ付近に井戸水を活用した親水施設も設ける予定です。さらに、施設内の各部屋(主に2階を想定)において子育て相談や一時預かりなどの子育て支援事業の実施を検討するなど、地域における子育て支援の活動拠点としての役割を持つ施設となりますが、子育て世帯だけが利用する施設ではなく、ボランティア活動での利用や、開放的で心地よい空間の中での読書など、だれもが気軽に利用できる開かれた施設を目指して設計しています。

 

子ども体験学習施設フロアマップ

1階図書スペース

子ども体験学習施設1階図書スペース

1,2階遊戯体験スペース(大型遊具・ネット遊具など)※遊具はイメージです。

1-2階遊戯体験スペース

2階遊戯体験スペース(子育てひろば)

2階遊戯体験スペース(子育てひろば)

※子ども体験学習施設の利活用に関するアンケートを次のとおり行います。

みなさまのご協力をお願いします。

・アンケート実施期間 令和6年5月1日(水曜日)から15日(水曜日)

・アンケートの詳細は下記リンクからご覧ください。http://www.city.kai.yamanashi.jp/soshikinogoannai/kosodateshienka/jidokakari/1_1/2/13276.html

・詳細は子育て支援課児童係(電話055-278-1692)までお問い合わせください。

 

2 既存樹木エリア

 県緑化センター時代から生育する多種多様な樹木により四季折々の自然を感じることができます。誰もが安心できる居心地の良い空間とするため、エリア内に園路や東屋を整備します。防犯面を考慮し、見通しの良さを確保しつつ、既存樹木を最大限活用することに加え、従来から生育する希少植物も保全していくことにより、「次世代へつなぐ創造の森」での散策を楽しんでいただけるようなエリアとなります。

 

既存樹木エリアイメージ

既存樹木エリアイメージ

3 多目的棟

 公園内北側エリアに整備する芝生広場に隣接して、多目的棟を整備します。多目的棟は(1)屋根付き広場(2)多目的スペース(3)トイレ(4)木漏れ日デッキで構成します。

 (1)屋根付き広場の面積はおよそ200平方メートルです。休憩スペースとしてご利用いただけるほか、雨天時や日差しの強い日などでも、体操やちょっとした遊びなどの活動にご利用いただけます。

 (2)多目的スペースは屋根付き広場に隣接して整備する約58平方メートルの小規模な建物です。公園利用者は休憩などでいつでもご利用していただくことができます。

 また、多目的スペース内に簡易なキッチンやカウンターを整備し、カフェや物販等を展開できる施設としての活用を検討します。起業や新たな試みとして出店を希望する企業や市民などのトライアルスペースとして位置づけることで、公園に新たな賑わいを生み出す施設となります。なお、出店に関する情報等の詳細につきましては、決まり次第お知らせします。

 (3)トイレについての説明は省略します。

 (4)木漏れ日デッキは、既存樹木の大きなケヤキを取り巻くようにデッキ(約107平方メートル)を整備することで、気軽に腰掛けて休憩できる施設となります。このケヤキは3本隣接しており、県緑化センター時から生育しています。樹高は3本とも10mを超える大木であるため、敷地全体を見渡すような存在感があります。ケヤキの木陰の元、ゆったりとした時間を過ごすことができます。

 

多目的棟イメージ

多目的棟

4 イベント広場・芝生広場

 子ども体験学習施設前面には、イベントなど賑わいを創出する空間として、キッチンカーの配置を想定した広場を整備します。広場面積はおよそ2,400平方メートル、うち芝生広場はおよそ1,250平方メートルです。キッチンカーは3台分のスペースを想定しています。普段は芝生広場をご自由にご利用いただき、イベント開催時には、イベント広場が賑わいを創出する交流拠点となるように整備していきます。

 また、公園北側にも、およそ3,000平方メートルの芝生広場を整備します。こちらの広場でも、思い切り自由に遊んでいただくことができます。公園北側には先に述べた多目的棟と、屋外遊具も設置しますので、様々な用途で活用していただくことができます。

 

イベント広場イメージ

イベント広場

5 駐車場

 メインの駐車場は、市道を挟んだ公園南側に設置します。車両69台(バス4台分との兼用部分を含む)、バイク6台分、駐輪場10台分を確保するほか、トイレと公園管理用倉庫も整備します。

 また、子ども体験学習施設に隣接する駐車場27台分(うち、思いやり駐車区画2台)、駐輪場20台分も設けます。こちらは施設利用者優先の駐車場とし、主に障がい者、子育て世帯、高齢者等の優先とする計画です。

 その他、公園北側にも駐車場10台分(うち、思いやり駐車区画1台)、駐輪場10台分を設置する予定です。

 

6 子ども体験学習施設内遊戯体験スペース・屋外遊具エリアについて

 子ども体験学習施設内に整備する大型スロープ・ネット遊具などを備えた「遊戯体験スペース」の詳細および公園北側に設置する屋外遊具につきましては、内容が決まり次第、随時お知らせします。

 

事業スケジュールについて

スケジュール
令和2年度 活用アイデア募集(1,680通の応募あり)
令和3年度 整備基本計画策定、用地取得
令和4年度 設計基礎調査及びサウンディングの実施
令和5年度 公園・建築物の設計及びサウンディングの実施
令和6年度~ 整備工事着手予定(~令和8年度完成予定)

 

この記事に関するお問い合わせ先

都市計画課 緑化センター活用推進係

〒400-0192
山梨県甲斐市篠原2610
電話:055-278-1669

更新日:2024年05月01日

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