令和3年6月定例市議会

令和3年6月定例市議会市長説明要旨

 

本日ここに、6月定例市議会を開会するにあたり、議員各位におかれましては、ご多忙のところご応招いただき、誠にありがとうございます。

議案の説明に先立ちまして、このたび全国市議会議長会より表彰状を授与されました有泉 庸一郎 議員、赤澤 厚 議員、また、山梨県市議会議長会より表彰状を授与されました 有泉 庸一郎 議員、同じく感謝状を授与されました 清水 正二 議員に、心よりお祝いを申し上げます。

皆様の永年のご尽力に対しまして敬意を表するとともに、今後におきましても、更なるご活躍をご期待申し上げる次第であります。

 

はじめに、新型コロナウイルス感染症は、依然猛威を振るっており、先般、県内の障がい者施設において大規模な集団感染がありましたが、本市におきましても、保育園職員、園児の集団感染という重大な事案が発生いたしました。

このたびの集団感染により罹患された皆様には、心からお見舞い申し上げますとともに、早期に快癒されますことを願っております。

このような状況を受け本市では、自身では感染対策をすることが難しい園児らの安全確保を最優先するという観点から、直ちに、市内の保育園及び幼稚園等の職員に対するワクチンの接種を開始することとし、先週末から順次進めているところであります。

同時に、職員に対しても、県が示した臨時特別協力要請に基づき、6月20日までのイベント等の中止、延期を求めるなど、一層の対策強化を指示したところであり、ここが感染拡大防止のための正念場であるとの強い認識のもと、全庁一丸となって取り組んでおります。

 

さて、現在行っております65歳以上の方へのワクチン接種につきましては、「7月末までに完了させる」という大きな目標に向け、集団接種の実施日程の見直しや、多くの医療機関関係者の方々が個別接種に協力してくださったことなどにより、滞りなく進んでいる状況であります。

一方で、担当課職員の業務量につきましては大幅に増加しておりますので、労働環境にも十分留意した上で、接種時の事故等が起こらないよう迅速かつ丁寧に取り組んで参りたいと考えております。

 

現在のコロナ禍における経済状況に目を向けますと、政府が発表した5月の月例経済報告、また、日本銀行甲府支店が発表した6月の山梨県金融経済概観では、「景気は持ち直しの動きが続いているものの、新型コロナウイルス感染症の影響から、依然として厳しい」状況にあるとされております。

そのような中、市民の生活を守り、落ち込んだ消費を喚起・下支えするために、「元気甲斐プレミアム付商品券事業」を実施いたします。

1冊10,000円で購入可能なこの商品券は、取り扱い店舗において13,000円分の買い物ができることから、市内経済の活性化に資するものと考えております。

商品券は、6月24日から、市役所や商工会など市内23か所で販売を開始し、40,000冊を販売いたします。

 

次に、政府が住民サービス向上のため、行政の効率化等、デジタル化の推進と併せ、大きな目標としておりますマイナンバーカードの普及につきましては、本市では、4月1日以降にカードの申請を行った市民に対し、3,000円分のギフト券交付を行うとともに、休日や夜間の申請にも対応できるよう、市庁舎のほか、ラザウォーク甲斐双葉内にも申請サポートブースを設け、マイナンバーカードの普及に取り組んで参りました。

その結果、わずか2か月で5,000人近い市民の皆様に申請いただくなど、本市のカード申請者数は順調に増え、5月の申請者数は、県内1位となりました。

今後も、国の「自治体マイナポイントモデル事業」に採択された「甲斐っ子卒業プレゼント事業」などを実施し、マイナンバーカードの普及と利活用に取り組んで参ります。

 

次に、将来の市庁舎の在り方について申し述べますと、本市では、本年4月から、防災危機管理部門の強化やスマートプロジェクト推進課を設けるなど、積極的に組織再編を進めて参りましたが、アフターコロナ・ビヨンドコロナを見据えたスマート化、デジタル化による市民サービスのより一層の向上を目指していくためには、さらなる見直しを継続していく必要があります。

現在、本市では、令和3年度から7年度までを計画期間とする第4次甲斐市定員適正化計画に基づき定員管理を行っており、多様化する行政需要に対応しつつ安定した行政経営を行うため、計画期間内に20人程度の増員を予定しております。

また、市役所竜王庁舎本館につきましては、昭和61年の建築から35年が経過しており、本年度、建築基準法適合状況検査を実施いたしますが、その結果によっては、大規模な修繕が必要となる可能性も憂慮されるところであります。

この竜王庁舎本館につきましては、職員の数に比べスペースが手狭であることから、これまでも効率的な業務遂行や、会議室、相談スペースの不足等が課題となっておりました。

また、竜王庁舎南側にある公営企業部の庁舎におきましても、竜王庁舎本館同様老朽化が進んでおり、対策を進めていく必要が生じております。

これら公共施設やインフラ資産の総合的かつ計画的な管理を行っていくため、本市では、公共施設等総合管理計画の見直しを行い、市庁舎を含めた公共施設について、長期的視点に立った老朽化対策や、適切な維持管理を行っていくとともに、今後の庁舎の在り方やその方向性について探って参りたいと考えております。

 

それでは、今定例市議会に提出いたしました報告議案及び、一般議案につきまして、概要をご説明申し上げます。

 

始めに、報告議案についてであります。

 

報告第5号「令和2年度甲斐市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告の件」につきましては、ふるさと応援寄附金事業など51件の繰越明許費の報告であります。

 

報告第6号「令和2年度甲斐市水道事業会計予算繰越計算書の報告の件」につきましては、水道事業会計予算の繰り越しの報告であります。

 

報告第7号「令和2年度甲斐市下水道事業会計予算繰越計算書の報告の件」につきましては、下水道事業会計予算の繰り越しの報告であります。

 

続きまして、一般議案についてであります。

議案第40号「令和3年度甲斐市一般会計補正予算第2号」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、670,558,000円の追加補正をお願いするものであります。

歳入につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金、諸収入、市債の増額であります。

歳出につきましては、情報化推進及び図書館事業、新型コロナワクチン接種事業、バイオマス産業都市推進事業、屋外体育施設維持管理事業などの増額であります。

 

議案第41号「市道路線認定の件」につきましては、新たに5本の市道路線を認定するため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 

以上、提出議案についてご説明申し上げましたが、よろしくご審議のうえ、原案のとおり議決くださいますようお願い申し上げます。

 

令和3年6月17日

 

甲斐市長 保 坂 武

更新日:2021年07月06日

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