令和2年6月定例市議会

令和2年6月定例市議会市長説明要旨

    本日ここに6月定例市議会を開会するにあたり、議員各位におかれましては、ご多忙のところご応招いただき、誠にありがとうございます。
    議案の説明に先立ちまして、この度、全国市議会議長会より表彰状を授与されました、斉藤 芳夫議員、清水 正二議長、松井 豊議員、小澤 重則議員、また、山梨県市議会議長会より表彰状を授与されました、小浦 宗光議員、藤原 正夫議員、内藤 久歳議員、山本 英俊議員、斉藤 芳夫議員、清水正二議長、松井 豊議員、小澤 重則議員、同じく感謝状を授与されました、長谷部 集議員、小澤 重則議員に心よりお祝いを申し上げます。
    皆様の永年のご尽力に対しまして敬意を表するとともに、今後におきましても更なるご活躍をご期待申し上げる次第であります。
    さて、令和2年度が始まり、2ヶ月あまりが経過いたしました。
    議員各位をはじめ、多くの皆様のご理解・ご協力のもと策定をいたしました本市の市政運営の総合的な指針である、第2次甲斐市総合計画(後期基本計画)及び本市教育振興の基本計画であり、本市にとって総合計画と同じく非常に重要な計画であります第2次創甲斐教育推進大綱がスタートいたしております。
    甲斐市発足以来、将来像として掲げて参りました「緑と活力あふれる生活快適都市」の実現に向け、大きな柱となる重要な計画でありますので、社会情勢等をしっかりと踏まえながら、長期的視野に立ち着実に推進して参りたいと考えております。
    まちづくりを推進し、併せて、未来を担う子どもたちを育成していくことが、本市の一層の発展のため必要であると認識するところでありますが、そのような中、大変うれしいニュースを目にいたしました。
    ちょうど一週間前になりますが、6月8日、高校生の将棋棋士・藤井聡太七段が、第91回棋聖戦5番勝負の第1局で先勝いたしました。
    本年6月4日、第91回棋聖戦挑戦者決定戦に勝利し、タイトル挑戦の最年少記録を31年ぶりに更新したとのニュースは、記憶に新しいところでありますが、この度の第1局における勝利は、将棋ファンのみならず、多くの方々に驚きと感動を与え、特に夢に向かって努力を重ねる同世代の若者には、大きな励みになったものと思います。
    この藤井七段のような次代を担う若者を育て、また、活躍できる場を創り出していくことは、まさに創甲斐教育の目指すところでもありますので、藤井七段の今後の活躍に大きく期待をいたしますとともに、青少年の健全育成のため、更に創甲斐教育を力強く推進して参りたいと考えるところであります。
    一方で、令和2年度につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止及び、それを踏まえた市民等への支援策が最重要課題であるとも認識しております。
    本年1月初旬、中国・武漢市において、新型コロナウイルス感染者が初めて報告されて以来、瞬く間に全世界に感染が拡がり、多くの人々の生命が脅かされ、世界経済も深刻な打撃を受けております。
    我が国におきましても、感染拡大が深刻化し、各地で医療体制が逼迫する中、国民の社会生活と経済活動は大きく乱されましたが、国はもとより、全都道府県・全市区町村が総力を挙げ、多くの施策を展開し、また、全国民が一丸となって感染拡大防止に取組んだことで、爆発的感染拡大は未然に防がれ、危機的状況を回避するに至ったところであります。
    しかしながら、世界においては未だ感染者は増加し続け、日本国内におきましても、一部地域では再度増加傾向に転じるなど、第2波の襲来が大きく懸念され、決して油断はできない状況であると受け止めております。
    本市におきましても、新型コロナウイルスの感染拡大が、市民の皆様の社会生活、経済活動に与えた打撃は非常に大きく、以前の状態に回復するまでには、かなりの年数を要するものと認識しております。
    そのような状況に鑑み、改めて新型コロナウイルス感染症に対する取組の重要性・必要性を強く感じるところでもありますので、既に公表しております、市民生活を支えるための各種事業を着実に推進するため、今定例会におきまして補正予算を計上させていただきます。
    まさに国難であり、大災害といっても過言ではないこの状況に、確実に対応し乗り越えていくためには、私をはじめ職員が一丸となって努力することはもちろんですが、議員各位のご理解・ご協力が必要でありますので、今後につきましても、引き続きお力添えいただきますよう改めてお願いを申し上げます。
    現在も治療を受けておられる方々に、心からお見舞い申し上げ、一日も早い回復をお祈り申し上げるとともに、感染症が原因で亡くなられた方々に対しまして、心からご冥福をお祈り申し上げます。
    また、この困難な状況の中、最前線でご尽力をいただいております医療従事者の皆様に対しまして、心から敬意を表しますとともに、深く感謝申し上げる次第であります。
    新型コロナウイルスの感染拡大は、本市の様々な計画・事業にも、多大な影響を与えております。中でも、山梨県緑化センター跡地の活用策といたしまして、事務を進めて参りました「(仮称)甲斐市フラワーパーク&ミュージアム整備運営事業」につきましては、市民の安心・安全な暮らしを守るため、新型コロナウイルス感染症対策を優先する必要があることから、当面の間凍結するとの方針を市議会に対しましてお伝えいたしました。
    過日、5月29日に開催されました甲斐市議会全員協議会におきまして、多くの議員の皆様から白紙撤回に賛成であるとのご意見をいただき、また、関係各位とも協議を行った結果、「(仮称)甲斐市フラワーパーク&ミュージアム整備運営事業」を白紙撤回することを決断し、6月4日、正式に表明したところであります。
    これまで、計画の実現に向けご理解・ご協力を賜りました議員各位をはじめ、市民の皆様、関係各位に対しまして、ご心配、ご迷惑をおかけいたしますことを、心からお詫び申し上げます。
    この度の白紙撤回につきましては、あくまでも、現在、事業を凍結しております「(仮称)甲斐市フラワーパーク&ミュージアム整備運営事業」に関してであり、山梨県緑化センター跡地の活用については、多くの皆様のご期待に応え、今後も既存緑地として存続するために、都市公園の「地区公園」とする整備計画は継続し、内容につきましては、新たに検討を行って参ります。
    今後につきましては、改めて甲斐市議会のご意見をお聞きしながら、事業を進めて参りたいと考えております。
    それでは、今定例市議会に提案いたしました報告議案及び一般議案につきまして、概要をご説明申し上げます。
    はじめに、報告議案についてであります。
    報告第3号、「令和元年度甲斐市一般会計継続費繰越計算書の報告の件」につきましては、保育園建替事業に係る継続費の報告であります。
    報告第4号、「令和元年度甲斐市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告の件」につきましては、市有財産維持管理事業など15件の繰越明許費の報告であります。
    報告第5号、「令和元年度甲斐市一般会計事故繰越し繰越計算書の報告の件」につきましては、ごみ収集運搬事業に係る事故繰越しの報告であります。
    続きまして、一般議案についてであります。
    議案第40号、「甲斐市職員の服務の宣誓に関する条例の一部改正の件」につきましては、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴い、所要の改正を行うものであります。
    議案第41号、「甲斐市の市長等の給与等に関する条例の一部改正の件」につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を踏まえ、市長、副市長及び教育長の給与について、所要の改正を行うものであります。
    議案第42号、 「甲斐市税条例の一部改正の件」につきましては、地方税法等の一部を改正する法律及び関係法令が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
    議案第43号、「甲斐市国民健康保険条例の一部改正の件」につきましては、国民健康保険加入者のうち、被用者について、新型コロナウイルス感染症に感染しまたは疑われたことにより、休業した場合において、傷病手当金を支給し、休みやすい環境を整備することで、更なる感染拡大を防止するため、所要の改正を行うものであります。
    議案第44号、「甲斐市後期高齢者医療に関する条例の一部改正の件」につきましては、山梨県後期高齢者医療広域連合後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。
    議案第45号、「甲斐市介護保険条例の一部改正の件」につきましては、介護保険法施行令及び介護保険の国庫負担金の算定等に関する政令の一部を改正する政令の施行、また、閣議決定された「新型コロナウイルス感染症緊急経済対策」を踏まえ、所要の改正を行うものであります。
    議案第46号、「甲斐市小規模企業者小口資金融資促進条例の一部改正の件」につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大により、影響を受けた市内小規模企業者の事業継続を支援するため、所要の改正を行うものであります。
    議案第47号、「令和2年度甲斐市一般会計補正予算(第2号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、12億4千880万1千円の追加補正をお願いするものであります。
    歳入につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金、市債の増額と、分担金及び負担金、諸収入の減額であります。
    歳出につきましては、新型コロナウイルス感染症対策に伴う経費としまして、議員報酬及び総務管理関係職員費の減額、安心甲斐・市民支援事業(元気甲斐・商品券)、商工振興事業、ひとり親福祉事業などの増額、その他の経費といたしまして、竜王庁舎駐車場管理事業、橋梁長寿命推進事業の増額などであります。
    地方債につきましては、辺地対策事業の追加、合併特例事業の限度額の変更を行うものであります。
    議案第48号、「令和2年度甲斐市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ381万4千円の追加補正をお願いするものであります。
    議案第49号、「令和2年度甲斐市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ59万4千円の追加補正をお願いするものであります。
    議案第50号、 「令和2年度甲斐市介護保険特別会計補正予算(第1号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ70万円の追加補正をお願いするものであります。
    議案第51号、「市道路線認定の件」につきましては、新たに4本の市道路線を認定するため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。
    議案第52号、  「甲斐市国民健康保険税条例の一部改正の件」につきましては、国民健康保険税の減免等に係る厚生労働省からの通知に基づき、所要の改正を行うものであります。
    以上、提出議案等についてご説明申し上げましたが、何卒、慎重審議の上、原案のとおり議決くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

                                                                                                                                           令和2年6月15日
                                                                                                                                           甲斐市長 保坂 武

更新日:2020年06月22日

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