平成30年12月定例市議会

 本日ここに、12月定例市議会を開会するにあたり、議員各位におかれましては、ご多忙のところご応招いただき、誠にありがとうございます。

 議案の説明に先立ちまして、このたび、山梨県市議会議長会より感謝状を授与されました、前甲斐市議会議長の小浦宗光議員、平成30年4月30日をもって議員を勇退されました、前甲斐市議会副議長の米山昇様に、心よりお祝いを申し上げます。
 御二方の、これまでのご尽力に対しまして、敬意を表するとともに、今後におきましても、更なるご活躍をご期待申し上げる次第であります。

 続きまして、最近の市政の状況等につきまして申し述べます。

 はじめに、山梨県緑化センター跡地につきましては、平成26年以降、地元自治会を中心に、多くの皆様がセンターの存続に向け、取り組みを行う中で、本市としましても様々な検討を進めて参りました。
 先般、11月9日に開催されました山梨県緑化センター跡地活用特別委員会におきまして、今までの経過と併せ、事業計画案をお示ししたところ、議員各位には、ご理解をいただくとともに、貴重なご意見を賜りましたことに心から感謝申し上げます。
 今後につきましては、本市の新たな主要施策に位置付けるとともに、議員各位からいただきましたご意見を十分斟酌したうえで、整備方針の基本コンセプトを「フラワーパーク・アンド・ミュージアム」と定め、事業を推進して参ります。
 事業を計画するにあたり、これまで民間のノウハウを活用するための手法を研究して参ったところですが、今後はPPP/PFIの導入を前提とし、国費の活用と市費の抑制を図りつつ、市内外から多くの人が集う交流拠点として、また、緑豊かな市民の憩いの場として早期の供用を目指して参ります。
 PPP/PFIの導入に関しましては、万全を期すため、専門的知見を有する事業者に、アドバイザリー業務を委託する予定であり、今定例市議会に補正予算を提案しておりますので、よろしくお願いいたします。

 さて、多くの台風が襲来した今夏と打って変わり、この秋は比較的 穏やかな天候でありました。
 昨年度、台風の影響で中止となった甲斐市わくわくフェスタも、今年度は爽やかな秋晴れのもと、約5万1千人の来場者をお迎えし、関係各位のご協力をいただく中で、成功裡に終了することができました。
 実施にあたり、ご尽力をいただいた皆様に、心から感謝を申し上げるとともに、議員各位をはじめ、会場へ足をお運びいただいた皆様にも、改めましてお礼を申し上げます。
 平成最後となる甲斐市わくわくフェスタが、多くの皆様に支えられ、盛大に開催できましたことを大変喜ばしく感じたところであります。

 また、わくわくフェスタ会場に設置いたしました、ハロウィン ジャンボ宝くじの臨時 販売所も、多くの皆様に足を運んでいただき、2千枚以上を売り上げるなど、盛況となりました。
 本年は、全国的にハロウィンジャンボ宝くじの売り上げが好調であったとの、ことでありますが、特に山梨県においては、例年を上回る販売実績となり、県民一人あたりの購入金額については、全国第2位との好結果となりました。
 このハロウィンジャンボ宝くじは、制度上、その収益金の全額が、各市町村に交付されることとなっておりますので、本市に対しましても例年以上の交付金が見込まれ、貴重な財源となるものと期待しております。
 併せまして、私自身、宝くじ収益金の活用によって県内市町村の振興と、県民福祉の増進に資することを事業目的の一つとする、山梨県市町村振興協会の理事長を務めておりますことから、昨年度以降、皆様にご協力をお願いしてきたところであります。

 今回、より多くの方にご購入いただけましたことに、心からお礼を申し上げるとともに、この成果が県内 各市町村の一層の発展に資することを願うものであります。

 甲斐市 農業活性化事業の一つである、サツマイモの栽培につきましては、本年度の収穫も無事に終了いたしました。
 特に「甲斐の本格芋焼酎・大弐」の原料となる「黄金千貫」につきましては、一般の農家のご協力もいただく中で、例年以上の収穫量となりました。
 先般、酒造会社に持ち込んだところであり、来年3月には新酒が仕上がります。
 モンド セレクション2018の金賞に輝いた素晴らしい風味を、是非、多くの皆様に味わっていただきたいと思っております。

 平成27年度から取り組んで参りました中部公園整備事業につきましては、昨年度完成した竜王中部公園セミナーハウスに続き、公園エリア等の整備も10月末に完了を迎えました。
 議員各位をはじめ、事業の実施にあたり、ご協力いただきました多くの皆様に、心から感謝を申し上げる次第であります。
 本公園は、指定避難所である玉幡小学校に隣接していることから、防災機能の強化を目指し、災害時に一体的な利用が可能となる、防災公園として整備を図ったところであります。
 具体的な整備内容としましては、これまで、樹木が生い茂っていた公園東側部分につきましては、最小限の樹木を残した、芝生広場とすることで、災害時には、避難空地としての活用を、見込んでおります。
 また、公園内の照明につきましては、これまでの商用電源式から、ソーラー式に変更することで停電時の照明確保を図るとともに、家庭用電源の取出し口を設置し、災害時の電源確保が可能な仕様といたしました。
 併せまして、公園南側に園路を新設することで、公園へのアクセス性、向上と、災害時における緊急車両等の、進入路の確保を図ったところであります。
 今後につきましては、竜王中部公園セミナーハウスと併せ、平常時は、地域住民の憩いの場、生涯学習等の場として、有事の際には、地域の防災拠点として活用を図って参ります。

 もうひとつ、最近の話題としまして、桜と、やはたいぬくん、塩崎駅をモチーフに、本市が制作いたしました、マンホール蓋のデザインが、国土交通省や、公益社団法人日本下水道協会などによって結成された「下水道広報プラットフォーム」により、今般、マンホールカードとして正式に登録をされたところであります。
 平成28年6月に採択されました、1枚目の「やはたいぬくん、釜無川、聖牛」をデザインしたマンホールカードに続き、本市にとって2枚目のカードとなりますが、本市のように2枚目のデザインが認められることは、全国的にも珍しく、県内でも例がないもの、とのことであります。
 この2枚目のカードのデザインは、双葉西小学校の児童と、私が交わした大事な約束をモチーフと、したものでもあります。

 その約束とは、塩崎駅周辺整備事業に伴い、地元の皆様に大切にされ、双葉西小学校児童が地域学習の一環として、テーマにもしていた桜の木を伐採するにあたり、「事業完了後には、新しい駅舎の周辺に桜の苗木を植樹し、以前のように桜の花の美しい駅とする」というものであります。
 塩崎駅周辺整備事業につきましては、本年度中の完了に向けて、順調に進捗しておりますが、完成の暁には、桜の植樹を行って約束を果たし、子どもたちの笑顔を見たいと考えております。

 マンホールカードにつきましては、本来、下水道事業の周知・啓発を目的としたものでありますが、マンホールの蓋が円形で「構造的に中に落ちない」という特性を持っていること、また、今回のデザインに入っている桜が、受験等の合格を表す言葉「桜咲く」をイメージさせることなどに着目し、合格を願う特別なものとしてもPRしたいと考えております。
 まず、受験などの人生の大切な岐路を迎える甲斐市立5中学校の3年生に、カードを配布する計画を進めております。
 これからも知恵と工夫を凝らし、皆様とともに「緑と活力あふれる 生活快適都市」の実現に向け、一層取り組んで参りたいと、思っております。

 そのほか、平成30年度も仕上げの時期を迎え、主要事業をはじめとする諸施策につきましては、議員各位をはじめ、市民の皆様のご支援、ご協力をいただき順調に進捗しているところであります。
 また、現在、新年度予算の編成作業を行っているところでありますが、厳しい財政状況が続く中、財政の健全化を維持しつつ、行政サービスの維持向上を確保するよう、鋭意努力しているところであります。

 それでは、今定例市議会に提出いたしました16議案につきまして、概要をご説明申し上げます。

 はじめに、承認議案であります。

 承認第4号、「専決処分の承認を求める件」につきましては、平成30年9月30日から10月1日にかけて、本県に最接近した台風24号の影響により、楯無堰頭首工の取水施設が損傷し、早急に復旧工事を行う必要があることに伴い、現年度農林水産施設災害復旧費について、所要の予算を10月23日専決処分したものであります。

 次に、一般議案であります。

 議案第62号、「甲斐市印鑑条例の一部改正の件」につきましては、コンビニエンスストア等における、証明書の自動交付サービスの導入により、自動交付機における、証明書の自動交付サービスを終了することに伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第63号、「甲斐市税条例の一部改正の件」につきましては、固定資産税と他税目の徴収における公平性の確保、並びに現在の社会情勢にかんがみ、前納報奨金制度について、所要の改正を行うものであります。

 議案第64号、「甲斐市上水道給水条例の一部改正の件」につきましては、甲斐市水道事業において、老朽化した水道施設の更新事業及び耐震化事業を推進していくため、健全経営の確保を目的に、水道料金を改定するものであります。

 議案第65号、「平成30年度甲斐市一般会計補正予算(第3号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、11億2千164万5千円の追加補正をお願いするものであります。

 歳入につきましては、市税、国庫支出金、県支出金、繰越金などの増額が、主なものであります。

 歳出につきましては、地方創生事業、自立支援給付・医療事業、広域保育事業、認定こども園等事業、扶助費、公共施設ブロック塀改修工事等に係る経費及び、財政調整基金積立金の増額などであります。

 議案第66号、「平成30年度甲斐市国民健康保険特別会計補正予算(第2号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、4億2千897万3千円の追加補正をお願いするものであります。

 議案第67号、「平成30年度甲斐市後期高齢者医療特別会計 補正予算(第2号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、107万1千円の追加補正をお願いするものであります。

 議案第68号、「平成30年度甲斐市介護保険特別会計補正予算(第2号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、2千586万円の追加補正をお願いするものであります。

 議案第69号、「平成30年度甲斐市下水道事業特別会計補正予算(第2号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、120万円の追加補正をお願いするものであります。

 議案第70号、議案第71号、議案第72号、議案第73号及び議案第74号の「指定管理者の指定の件」につきましては、地方自治法第244条の2、第6項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 議案第75号、「市道路線認定の件」につきましては、新たに7本の市道路線を認定するため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 議案第76号、「敷島小学校大規模改修工事(2工区)負変更契約締結の件」につきましては、甲斐市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得、又は処分の範囲を定める条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 以上、提出議案等の概要につきまして、ご説明申し上げましたが、何卒、よろしくご審議のうえ、原案のとおり、ご議決くださいますようお願い申し上げます。

平成30年12月10日
甲斐市長 保 坂 武

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山梨県甲斐市篠原2610
電話:055-267-7223

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更新日:2019年04月19日

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