平成30年6月定例市議会

 本日ここに、6月定例市議会を開会するにあたり、議員各位におかれましては、ご多忙のところ、ご応招頂き、誠にありがとうございます。

 議案の説明に先立ちまして、このたび、全国市議会議長会より感謝状を授与されました小浦宗光議員に、心よりお祝いを申し上げます。また、平成30年4月30日をもって議員を勇退されました池神哲子様におかれましても、全国市議会議長会から表彰状を授与されましたことを、心よりお祝い申し上げます。
 御二方のこれまでのご尽力に対しまして、敬意を表するとともに、今後におきましても、更なるご活躍をご期待申し上げる次第であります。

 私自身に関する事柄につきまして、併せましてご報告をさせていただきます。
 先月開催されました、第107回全国市長会関東支部総会をもちまして、任期満了に伴い、昨年5月から務めて参りました、全国市長会関東支部支部長を退任いたしました。
 これまでの間、無事、役目を果たすことができましたのも、ひとえに議員の皆様のご理解、ご協力の賜物と、心から感謝申し上げます。

 また、今月6日に開催されました第88回全国市長会議におきまして、全国市長会の副会長を拝命いたしました。
 今後、1年間、甲斐市はもとより、全国約800の構成市の更なる発展と、地方自治の一層の推進のため、活動を行って参りますので、議員の皆様におかれましても、引き続き、ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

 続きまして、最近の経済状況及び市政の状況等につきまして申し述べます。
 一昨日の6月12日、史上初となる米朝首脳会談が実現しました。トランプ・アメリカ合衆国大統領と金朝鮮労働党委員長が約束を交わした完全非核化の実現については、予断を許さない状況のようでありますが、世界平和に向けて重要な一歩を踏み出したものであり、今後の一層の進展に大きく期待したいところであります。
 また、この米朝首脳会談を受け、産業界をはじめ、世界経済の安定につながるとの期待感が広がっているとのことでありますが、現時点で日本経済への影響は見通せないものの、好影響となることを願うものであります。
 さて、我が国の経済状況等でありますが、政府が発表した5月の月例経済報告におきましては、「景気は、緩やかに回復している」、「先行きについては、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待される。ただし、海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある」との基調判断がされているところであります。
 こうした中、政府は、デフレからの脱却を確実なものとし、経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していくことを目指すとともに、好調な企業収益を、投資の増加や賃上げ・雇用環境の更なる改善等につなげ、地域や中小・小規模事業者も含めた経済の好循環の更なる拡大を実現することとしております。
 また、山梨県内の状況につきましては、日本銀行甲府支店が発表した5月の「山梨県金融経済概観」において、「県内景気は、緩やかに拡大している」とされているところであります。
 回復基調が続くよう期待するとともに、本市といたしましても、国の動向をしっかりと注視し、各施策に反映して参りつつ、全国市長会副会長という立場からも、地方の声が十分に反映された議論がなされるよう、国に対して強く働きかけをして参りたいと考えております。

 次に市政等の状況であります。
 まず、耕作放棄地対策の一環として、また、地域活性化と特産品のブランド化の推進のため、製造・販売に取り組んで参りました、本格芋焼酎「大弐」につきまして、素晴らしい成果がありました。
 既に新聞・テレビ等でも取り上げられており、議員の皆様もご承知のことと思いますが、このたび、モンドセレクション2018のスピリッツ&リキュール部門におきまして、味と香りのバランスが高く評価され、見事、金賞を受賞いたしました。2016年春季全国酒類コンクールの第1位受賞に続き、国際的な場でも高く評価されたものであります。
 今後の「大弐」の販売にも好影響が見込まれ、事業の一層の進展が期待されるところであります。
 一方、先月、サントリー・ワイン・インターナショナル株式会社の「登美 赤 2013」がインターナショナル・ワイン・チャレンジで金賞に加え、部門最高賞であるトロフィーを受賞したとの、うれしい記事を目にいたしました。山梨県産のワインが世界的なコンクールで高い評価を受けたということで、非常に素晴らしいことであり、今後も、官民それぞれが努力し、甲斐市の魅力を引き立てていくことを願うところであります。

 次に、「チャレンジデー2018」であります。
 5月30日のチャレンジデーには、議員の皆様をはじめ、大勢の市内外の皆様にご参加いただきましたことに、この場をお借りしまして、御礼申し上げます。
 今年度は、神奈川県伊勢原市との直接対決となったわけですが、結果につきましては、甲斐市は参加率81.8%となり、伊勢原市の78.8%を上回り、見事勝利することができました。
 なお、参加率が50%を超えたため、「金メダル」を受賞することとなりましたので、併せてご報告するとともに、多くの皆様のご協力に心から感謝申し上げます。
 今後も、スポーツ振興、ラジオ体操普及のため、継続して取り組んで参りたいと考えております。

 次に、「塩崎駅周辺整備事業」であります。
 今年度を事業終了年度として、北口駅前のロータリー、歩道上屋、駐輪場等の整備を予定通り進めて参ります。
 完成の暁には、新たな市の名所になるとともに、より多くの皆様にご利用いただける駅となりますことを願っております。

 次に、「(仮称)上八幡公園整備事業」であります。
 平成29年度において用地買収と公園部分に係る実施設計が完了しております。
 今年度につきましては、管理棟部分の実施設計及び事業地内の造成工事等を行う予定であり、平成31年度末の完成を目指して、鋭意取り組んで参ります。
 本年度の事業として予定しております、赤坂台総合公園の園路改修事業と併せまして、市民の憩いの場、運動の場として、公園の整備を推進して参ります。
 これらの公園整備事業につきましては、今定例市議会に補正予算を提案しておりますので、よろしくお願いいたします。

 それでは、今定例市議会に提案いたしました報告議案及び一般議案につきまして、概要をご説明申し上げます。

 はじめに、報告議案についてであります。

 報告第1号、「平成29年度 甲斐市一般会計 繰越明許費 繰越計算書の報告の件」につきましては、市民温泉等維持管理事業など11件の繰越明許費の報告であります。

 報告第2号、「和解及び損害賠償額の決定の件」につきましては、交通安全施設の管理瑕疵による事故に係る和解及び損害賠償の額について、地方自治法第180条第1項の規定により、専決処分したので、同条第2項の規定により、報告するものであります。

 続きまして、一般議案についてであります。

 議案第43号、「甲斐市税条例等の一部改正の件」につきましては、地方税法等の一部を改正する法律などの関連法令が公布されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第44号、「甲斐市介護保険条例の一部改正の件」につきましては、介護保険法施行令等の一部を改正する政令が公布され、平成30年8月1日に施行されることに伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第45号、「甲斐市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部改正の件」及び議案第46号、「甲斐市地域包括支援センターの人員及び運営に関する基準を定める条例等の一部を改正する条例の一部改正の件」につきましては、地域包括ケアシステムの強化のための介護保険法等の一部を改正する法律の施行に伴う関係政令の整備及び経過措置に関する政令が公布され、平成30年4月1日に施行されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。

 議案第47号、「平成30年度甲斐市一般会計補正予算(第1号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ、6千706万5千円の追加補正をお願いするものであります。

 歳入につきましては、国県支出金では保育所等整備交付金及び防災・安全社会資本整備交付金などの増額、その他の主なものとしまして、財政調整基金繰入金などを増額するものであります。

 歳出につきましては、B&G海洋センター運営費、橋梁長寿命推進事業、民間保育所整備事業などを増額し、国の補正予算成立に伴い公園整備事業費などを減額するものであります。

 議案第48号、「平成30年度甲斐市簡易水道事業特別会計補正予算(第1号)」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ340万2千円の追加補正をお願いするものであります。

 議案第49号、「市道路線認定の件」につきましては、新たに7本の市道路線を認定するため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 以上、提出議案等について、ご説明申し上げましたが、何卒、慎重審議の上、原案のとおりご可決くださいますようよろしくお願い申し上げます。

平成30年6月14日

甲斐市長 保坂 武

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課 秘書係

〒400-0192
山梨県甲斐市篠原2610
電話:055-267-7223

みなさまのご意見をお聞かせください
このページの内容は分かりやすかったですか
このページは見つけやすかったですか

更新日:2019年04月01日

現在のページ