令和4年6月定例市議会

令和4年6月定例市議会市長説明要旨

 

 

  本日ここに、6月定例市議会を開会するにあたり、議員各位におかれましては、ご多忙のところご応招いただき、誠にありがとうございます。

議案の説明に先立ちまして、このたび、全国市議会議長会より感謝状を贈呈されました、山本英俊議員、また、山梨県市議会議長会より表彰状を贈呈されました、赤澤厚議員に心よりお祝いを申し上げます。

皆様の長年のご尽力に対しまして敬意を表するとともに、更なるご活躍をご期待申し上げる次第であります。

 

  はじめに、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、第2次世界大戦以降、長年にわたり築き上げてきた世界の秩序に取返しのつかない大きな破綻をもたらしておりますが、未だ戦争の終結は見通せない状況であります。

罪もない多くの人々の生命や財産を理不尽に奪うとともに、国家の尊厳を著しく傷つけるロシアの行為は断じて許すことはできず、本市は、ロシアに対し強く非難するとともに、この戦争によって犠牲になられた多くの方々に対し、深く哀悼の意を表する次第であります。

現在本市では、戦火を逃れるためやむを得ず故郷を離れ市内に避難されているウクライナ人家族に対し、市営団地居室の無償提供の他、一人あたり5万円の一時金を支給するなど、生活、経済の両面から支援を行っておりますが、引き続き避難された方のニーズに合わせた支援を実施し、できるだけ早く甲斐市での生活に慣れていただけるよう支援して参ります。

 

  次に、新型コロナウイルス感染者数につきましては、ここしばらくは比較的低い水準で推移しており、また、日常生活においても、数多くの場面で感染症対策に伴う行動制限の緩和が論じられるなど、ようやく明るい兆しが見え始めてきたところであります。

そのような中、ワクチンの効果を持続させることで、新たな感染拡大の防止や罹患した際の重症化予防を目的に、60歳以上の方及び18歳以上60歳未満で重症化のリスクが高い方などを対象に、4回目のワクチン接種を実施しております。

本市では、これまで積み重ねてきた経験を生かし、万全の態勢でワクチン接種に臨むとともに、接種の重要性などについて、3回目の接種と併せ引き続き啓発活動に取り組んで参ります。

 

  次に、コロナ禍が長引いたことで影響を受けている市民生活の支援及び消費を喚起・下支えすることにより、市内経済の活性化を図るため、昨年、一昨年とご好評をいただいておりました「元気甲斐プレミアム付き商品券」の販売を本年度も実施いたします。

1冊5千円で購入していただくこととなりますが、1万円分利用することができる大変お得な商品券となっておりますので、市民の皆様に喜んでいただけるものと考えております。

市民の方一人1冊までと購入制限がございますが、6月17日から市内22か所で販売を開始し、7月1日から来年1月31日までの間、市内約480弱の店舗で使用可能となる予定であります。

 

  次に、平成26年に本市西八幡の工場を閉鎖した「ルネサスエレクトロニクス株式会社」が、世界中で高まる半導体の需要拡大の声に応えるため、同場所での工場の再稼働を発表いたしました。

現在、世界中で脱炭素社会の実現に向けた取組が行われており、EV(電気自動車)の需要は、今後ますます高まっていくと考えられております。

その心臓部ともいえる電力の供給や制御を担うパワー半導体を、甲斐市で製造していくとのことでありますが、本市で作られた製品が、世界中の電気自動車に供給されることは、日本全体にとっても非常に喜ばしく、明るい話題であります。

工場の再開については、雇用の増加や税収などの増加にもつながることから、本市においても、最大限の協力を行って参りたいと考えております。

 

  次に、同じく最先端技術を有する企業の本市進出に関する話題でありますが、世界初となる「EVワイヤレス走行中給電」の実証実験が、日本航空学園を拠点に実施されることが決定し、先般、事業の発表と併せ山梨県、本市を含む産・学・官の5者による協定締結式を執り行ったところであります。

脱炭素社会の実現に向け、世界中の社会生活やインフラを一気に新しい次元へと導く可能性を秘めたこの画期的な技術が、甲斐市から世界に発信されていくことは大変喜ばしく、また、光栄に思うところであります。

全国屈指の脱炭素社会先進地となることを目指し、カーボンニュートラルな住環境の整備と産業振興を推進している本市では、中央自動車道や中部横断自動車道を有する有利な地勢条件を最大限生かすべく、引き続き企業の誘致に力を入れて取り組んで参ります。

 

  それでは、今定例市議会に提出いたしました報告議案及び一般議案につきまして、概要をご説明申し上げます。

 

始めに、報告議案についてであります。

 

報告第4号「令和3年度甲斐市一般会計繰越明許費繰越計算書の報告の件」につきましては、竜王庁舎維持管理事業など51件の繰越明許費の報告であります。

 

報告第5号「令和3年度甲斐市一般会計事故繰越し繰越計算書の報告の件」につきましては、市民温泉等維持管理事業に係る事故繰越しの報告であります。

 

報告第6号「令和3年度甲斐市水道事業会計予算繰越計算書の報告の件」につきましては、水道事業会計予算の繰り越しの報告であります。

 

続きまして、一般議案についてであります。

 

議案第44号「竜王南小学校屋内運動場長寿命化改修工事請負契約締結の件」につきましては、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分の範囲を定める条例第2条の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 

 

議案第45号「甲斐市地域公共交通会議設置条例の制定の件」につきましては、「道路運送法」の規定及び「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律」の規定に基づき、甲斐市地域公共交通会議を設置することに伴い、必要な事項を定めるものであります。

 

議案第46号「甲斐市再生可能エネルギー導入戦略検討委員会設置条例の制定の件」につきましては、甲斐市再生可能エネルギー導入戦略検討委員会を設置することに伴い、必要な事項を定めるものであります。

 

議案第47号「甲斐市立地適正化計画策定委員会設置条例の制定の件」につきましては、「都市再生特別措置法」第81条第1項の規定に基づき、甲斐市立地適正化計画策定委員会を設置することに伴い、必要な事項を定めるものであります。

 

議案第48号「甲斐市職員の育児休業等に関する条例の一部改正の件」につきましては、「人事院規則19の0」の一部を改正する人事院規則等が施行されたことに伴い、所要の改正を行うものであります。

 

議案第49号「甲斐市職員等の旅費に関する条例の一部改正の件」につきましては、赴任に伴う旅費を支給するにあたり、赴任に係る規定の整理を行い解釈に疑義が生じないよう支給対象者を明確にする必要があることから、所要の改正を行うものであります。

 

議案第50号「令和4年度甲斐市一般会計補正予算第1号」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ8億4千493万9千円の追加補正をお願いするものであります。

歳入につきましては、国庫支出金、県支出金、財産収入、繰越金、諸収入、市債の増額であります。

歳出につきましては、地域公共交通活性化再生総合事業、新型コロナワクチン接種事業、犬猫不妊去勢手術費助成事業、土木総務事業、体育館維持管理事業などの増額であります。

 

地方債につきましては、公共施設等適正管理推進事業など6事業の限度額の変更を行うものであります。

 

議案第51号、「令和4年度甲斐市国民健康保険特別会計補正予算第1号」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ72万円の追加補正をお願いするものであります。

 

議案第52号、「令和4年度甲斐市地域し尿処理施設特別会計補正予算第1号」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ128万7千円の追加補正をお願いするものであります。

議案第53号、「令和4年度甲斐市合併浄化槽事業特別会計補正予算第1号」につきましては、既定の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ272万3千円の追加補正をお願いするものであります。

 

議案第54号「市道路線認定の件」につきましては、新たに6本の市道路線を認定するため、道路法第8条第2項の規定により、議会の議決をお願いするものであります。

 

  以上、提出議案について、ご説明申し上げましたが、よろしくご審議のうえ、原案のとおり議決くださいますようお願い申し上げます。

 

令和4年6月15日

 

甲斐市長 保坂 武

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更新日:2022年07月05日

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