甲斐市地域おこし協力隊定期報告(2020年2月)
2月4日 農業用水路の土砂あげ作業
こんにちは、地域おこし協力隊の漆谷です。
昨年の夏、大型の台風が山梨を襲い大変な被害となりました。
その影響で釜無川が増水し、甲斐市内を流れる農業用水路に大量の土砂が流れ込んたことで、下流の農地まで水が流れない状況が続いていました。
農地に水が供給されないということは、農業において死活問題です。
ですが増水の影響は大きく、釜無川の流れにまで影響があったことから国や県の対応含めて作業は長期間にわたっていました。
そこで、その一環として地域おこし協力隊も水路の土砂上げ作業に参加してきました。
私自身が関われた部分は水路全体からすれば一部のことで、作業自体もショベルで土砂をすくい上げ続けるという地道なものではありましたが、甲斐市だけでなく下流の市町村まで影響のあるものです。
最終的に水が流れるところにも立ち会った際には、何とも言えない達成感がありました。
甲斐市内の個人的な友人ともこの話をしたのですが、農業に関係しない職種の人からするとピンと来ない内容だったようです。
ですが、普段の生活では目にも止めないような道路のすぐ脇に、こういった水害の傷跡が残っていたことに驚いていました。
甲斐市に移住してくる前の会社員時代にはまったく関わることのない作業でしたが、私たちが食べている野菜や果物の栽培にも大きな影響を与える事態でしたので、こういった形の地域活動もあるのだと、三年目にして考えさせられる一日になりました。

農業用水路は様々な場所を通っています。

土砂あげ作業の結果、水が流れるようになりました。
2月14日 IoT導入支援セミナーへの参加
こんにちは、地域おこし協力隊の漆谷です。
今回は、山梨県総合農業技術センターで開催されたIoT導入支援セミナーに参加してきました。
このセミナーは、主に農業においてIoTを利用して作業の省力化や収穫量の最適化など、いわゆる「スマート農業」の勉強が主な内容です。
農業とITという一見まったく異なる分野のように感じますが、甲斐市に限らず農業における高齢化や担い手不足を解消するためには、今後必要になる知識であると感じました。
突然ですが、甲斐市地域おこし協力隊の一期生は今年度をもって三年間の任期を満了するため、来年度からは地域おこし協力隊としてではなく、一個人として活動していくことになります。
とはいえ、今後とも甲斐市で活動していく所存ですので、今回勉強した知識を地域に還元していけたらと考えています。
なお、3月分の活動報告もブログで行いますが、私の更新は今回が最後になりますので、この場を借りてご挨拶させていただきます。
三年間ありがとうございました。
そして、今後ともよろしくお願いいたします。

今回使用した小型のコンピュータ「ラズベリーパイ」
更新日:2020年03月06日