市長の部屋

 

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甲斐市長 保坂 武

甲斐市長 保坂 武

ようこそ、「市長の部屋」へ。

 令和元年10月12日(土曜日)から13日(日曜日)にかけて東日本を縦断した台風19号は、記録的な大雨と暴風により、各地に深い爪痕を残しました。10月16日現在、死者、行方不明者が85人にも上るなど、人的被害、物的被害も非常に大規模となりました。山梨県内においては、中央自動車道の閉鎖やJR中央線の運休など、交通機関に大きな影響が、今なお続いております。
犠牲となられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。また、停電、断水などの被害も広範囲にわたり多くの皆様が困難に直面しておられますことに対し、一日も早い復旧・復興を願うところであります。

 さて、本市におきましては、10月12日の夕方から夜間にかけて台風が最接近いたしました。記録的な暴風、強雨との予報であり、甚大な被害が想定されたことから、その自然の脅威に対応するため、職員が一丸となって行動したところであります。また、甲斐市消防団が出動し、市内各地で献身的な活動をしていただいたこともあり、台風19号の襲来は、被害をもたらしただけでなく、結果として、市民の減災意識の高まりに貢献することになりました。

 今回の台風の襲来は、本意ではありませんが、本市が今まで試行してきた防災対策、各種取り組みを実践的に行う機会ともなりました。
 まず、甲府地方気象台が発表する台風に関する気象情報をもとに、防災危機管理課が情報収集を開始するとともに、約40人の職員で構成する「1-1職員配備態勢」(注意報発令時の招集)を敷き、初動体制を整えました。また、私をはじめ、市特別職、部局長や消防団正副団長などが早期に参集し、迅速に災害対策本部を設置したことで、台風接近以前に台風被害の対策に関する協議を行うことができました。併せて、この段階では、山梨県への大雨特別警報(警戒レベル5)の発令が想定されていたことから、そのための避難者受入態勢を整えるとともに、身近な水防対策である土のうを、職員、消防団員が協力する中で約2,000袋(砂の量に換算して12トン)作製を行いました。

 ところで、私が災害対策の中で、最も危惧しているのは釜無川の増水による「信玄堤決壊」と、市北部の山間地に設置されたメガソーラー周辺の土砂崩れであり、普段からも視察を行っておりますが、特に今回は大きな危機感を持ち、自ら現場に出向き、自分自身の目でしっかりと確認したいとの思いで、強雨の中で限りもありましたが、副市長や幹部職員とともに巡視を行いました。メガソーラー周辺での土砂崩れの心配はなかったものの、釜無川の一部でかなりの増水が見られ、職員に対し、警戒と監視を改めて指示したところでした。台風が去って以降、被害が明らかになりましたが、最も怖れる「信玄堤決壊」は免れたものの、双葉水辺公園の一部や、高岩頭首工が損壊するなどの被害が発生しておりました。
 また、本市として初めての対応となりましたが、この時点で予想された台風の規模、コースから判断すると、危険な状況が想定されたことから、市内全22か所の指定避難所の開設を行いました。防災無線や市ウェブサイトでの周知や、ニュース等でのアナウンスの効果により、全体で200名を超える避難者がありました。予想以上に多くの避難者があったことで、改めて市民の抱える危機感・不安の大きさを感じたところであり、市民のための防災対策の重要性・必要性を一層強く意識したところであります。

 結果としましては、台風のコースが当初想定よりも東側を通過したこと、甲斐市内での雨量が想定を下回ったことなどから、人的被害はなく、物的被害も小規模となりました。冒頭でも述べましたとおり、今回の一連の対応により、職員、市民の防災意識の向上が図られたところであります。今後は、防災リーダーの育成などに一層注力し、市民の減災意識を更に高めて参りたいと考えております。

 

令和元年10月17日 甲斐市長 保坂 武

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