「甲斐のぎゅぎゅっとねぎ」 こぼれ話を公開中!(まちできweb番外編)

ぎゅぎゅっとねぎ誕生物語

広報甲斐12月号「特集 脇役なんて、言わせない -ぎゅぎゅっとねぎ誕生物語-」でお話を伺った3人との座談会でのこぼれ話を大公開!
特集記事内で、紹介できなかった話を「ぎゅぎゅっ」とまとめて紹介します。


お話したのは
・甲斐のぎゅぎゅっとねぎ発起人 原田勝由さん
・甲斐のぎゅぎゅっとねぎ生産者 飯室智陽さん
・JA梨北双葉支店支店長 小野孝二さん

・甲斐市広聴広報係 松井、土屋、藤原

ぎゅぎゅっとねぎこぼれ話

藤原 いま、巷で大人気の「甲斐のぎゅぎゅっとねぎ」。ちなみに、どんな品種を使っているん
       ですか?
原田さん いま栽培しているのは「夏扇」と呼ばれる品種。新規就農者や若手農家が多いの
             で、栽培がしやすいものを選びました。他にも、「春扇」「初夏扇」など「扇」シリーズは
             栽培しやすいので、白ネギ作りに初めて取り組む品種としては最高ですね。
藤原 双葉地区は白ネギ栽培に向いているのでしょうか?
原田さん 向いていると思います。日照時間も長く、雨も少ない。ネギは水が多すぎるとダメに
             なってしまうんですよ。双葉地区は、水源が少ないのでネギは最適かなと思います。
土屋 ぎゅぎゅっとねぎの特徴を教えてください。
原田さん 他県産のものと比べると、色・ツヤ・みずみずしさの違いを感じてもらえると思いま
             す。とにかく、鮮度が段違いなんです。
藤原 ぎゅぎゅっとねぎは、どれくらい生育に時間がかかるんですか?
原田さん 僕は、だいたい5か月くらいで収穫するかな~

ぎゅぎゅっとねぎこぼれ話
ぎゅぎゅっとねぎ

飯室さん 私は、半年以上かかっちゃうかな。原田さんは、土寄せのタイミングなんかが絶妙。
              そうすると、早く出荷することができるんですよ。私は、栽培を始めてまだ2年目。軟
              白の部分がなかなか多くならないんですよね。
土屋 軟白ってなんですか?
飯室さん ネギの白い部分を「軟白」って言うんです。軟白の長さと形によって品質が決まって
             くるんですよ。軟白が27cm以上あって、まっすぐなネギが「A品」と呼ばれる高い品
             質ものとして評価されるんです。
藤原 そうやってネギの評価が決まるんですね。これから、スーパーで買う時にしっかり見てみ
       ます。
土屋 出荷が遅くなると、香りや味に違いは出てくるんですか?
飯室さん もう全然違いますよ。新鮮なものは皮をむいてるだけで、目が痛くなりますよ。車に
              載せておくと、ネギの香りが充満しちゃうんです。
土屋 ぎゅぎゅっとねぎを皮切りに県内の白ネギ生産に変化はありそうですか?
原田さん 市内でも中心となっている双葉地区だけでなく、竜王・敷島地区でも栽培を始める
人が増えていくかもしれません。他市町村でも、ライバルネギが出てくるかもしれない
              ですね。もちろん、ほかのブランドに負けるつもりは一切ないですよ。
藤原 力強いコメントありがとうございます。原田さんのぎゅぎゅっとねぎに懸ける熱意がひし
       ひしと伝わってきます。
原田さん 実は、山梨県は白ネギの生産量が供給量にまったく追いついてないんです。まず
              は、県内のみなさんにこの美味しいぎゅぎゅっとねぎを食べてもらい広まってくれれ
              ばと思っています。
飯室さん ぎゅぎゅっとねぎはこれからどんどん県内に広まっていきますよ。原田さんが言った
              通り、とにかく新鮮なんです。普通、ネギをスライサーにかけると繊維が残っちゃい
              ますけど、ぎゅぎゅっとねぎなら全部スライスできるんですよ。私も、自分で栽培する
              ようになって初めて知ったんですけどね。でも、新鮮すぎて収穫してる最中に「ポ
              キッ」と折れちゃうこともしばしば。それだけ、水分が多くて新鮮ってことですね。
藤原 新鮮過ぎるが故の嬉しい悩みですね。ところで、原田さんはどうして農業を始めようと
       思ったんですか?
原田さん 世間で「食品偽装」が騒がれていた時、友人のところにも子どもが産まれたっていう
              のが一番の理由ですね。やっぱり、子どもたちには安心で安全なものを食べてもらい
              たいじゃないですか。それに、地元横浜を離れて高校・専門学生時代を過ごした双
              葉のことを忘れられなくて、「今こそ双葉でしかできないことを、やるときだ」って思い
              ましたね。
土屋 それほどまでに、双葉に対する熱い思いがあったんですね。
原田さん 学生時代はかなりやんちゃをしていたんですよ。そんな自分を変えてくれたのがこ
              の地域の人たちだったんです。地域の人たちと触れ合う中で、自分の人生プラスに
              変わってきたかなと思いました。
土屋 ネギ作りが人生の転機になったんですね。
原田さん でも、いいことばかりではなかったですよ。白ネギ作りを始めた最初の年は、出荷で
              きるようなものができない上に、購入したばかりの土寄せ用の機械を盗まれるなど
              散々な目に遭いました。その後もめげずに取り組み、ある程度出荷の目途が立った
              ところで初めてJA梨北に販路関係の相談をしようと思いました。その時、初めて小
              野支店長と出会ったんですよ。

ぎゅぎゅっとねぎこぼれ話
ぎゅぎゅっとねぎ

小野支店長 原田君が相談に来たのは、僕がちょうど双葉支店に配属が決まった時だったん
                です。普通、販路の相談があってもJA梨北の規格に沿うものを栽培し出荷でき
                るかどうか、マニュアルに則って対応するのが当たり前でした。だけど、原田君
                の白ネギに対する思いはすごかった。JA梨北としても、生産者とより親身になっ
                て向き合い共に作り上げていこうという方向にシフトしていったんです。
土屋 原田さんと小野支店長の運命の出会いだったというわけですね。
飯室さん 小野支店長は、私たち生産者の想いや要望をとても汲み取ってくれるんです。「甲
               斐のぎゅぎゅっとねぎ」がこうして形になってきたのも原田さんの熱意と、小野支店長
               の生産者に寄り添う姿勢があったからだと思いますよ。広報のみなさんはネギ好き
               ですか?
広聴広報係 大好きです!!原田さん、飯室さん、小野支店長のおすすめのぎゅぎゅっとねぎ
                レシピをぜひ教えてください。
原田さん 部会のメンバーである元料理人の八木さんは、白ネギと紅生姜のかき揚げがおす
             すめって言ってたな~
飯室さん 私のおすすめは「ネギのバター焼き」!簡単だし、最後にちょっと醤油を垂らして食
              べるのがたまらないんですよね。我が家の食卓だと、1回で5、6本消費しちゃうくらい
              大人気なんですよ。
小野支店長 僕は、シンプルに素焼きかな。塩コショウを振ってあげるだけで…たまらないです
                ね!
原田さん 僕も素焼きが大好きだな~我が家は、毎日食卓にネギが並びますけど、美味しくて
             ずっと食べていられますよ。
飯室さん あとは、アヒージョなんかもおすすめですね。ぎゅぎゅっとねぎはとっても肉厚なの
             で、ぶつ切りにしてアヒージョにしてあげれば、それだけでメインになるくらい存在感
             があるんですよね。白ネギを作ってなかったら、こんなに白ネギを使ったメニューは
             思いつかなかったですね。今までは、薬味として使うことがほとんどでした。今じゃあ
             まとめて豪快にワッサワッサと炒めちゃいますよ。

ぎゅぎゅっとねぎこぼれ話
ぎゅぎゅっとねぎ

松井 原田さんにとって、白ネギってどんな存在ですか?
原田さん 白ネギは僕の人生と言っても過言じゃないと思います。昨年、ねぎ部会を立ち上げた
              時に、すべてを懸けてでも成功させると誓いました。僕だけでなく、ほかの生産者の未
              来もかかっていますからね。それに、双葉地区を中心に白ネギ栽培が活性化すれば、
              生産だけでなく加工や搬送などの雇用創出にもつながると思います。耕作放棄地の解
              消にもつながってきますね。白ネギ作りが広まることはいいこと尽くめ。「甲斐のぎゅ
              ぎゅっとねぎ」作りを通じて理想の地域づくりに取り組んでいきたいと思います。

ぎゅぎゅっとねぎ

この記事に関するお問い合わせ先

秘書課 広聴広報係

〒400-0192
山梨県甲斐市篠原2610
電話:055-267-7223

更新日:2020年11月25日

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