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松ノ尾遺跡(甲斐市の遺跡シリーズ3)
更新日:2026年3月10日更新
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~古代甲斐国の実態に迫れるか?~

松ノ尾遺跡は、甲斐市大下条・中下条一帯にひろがる広い遺跡で、縄文時代から室町時代まで、さまざまな時代に生きた人々の生きた証(遺構や遺物)が発見されている集落遺跡です。これまで、16回にわたる発掘調査が行われ、特に平安時代の調査成果が充実しています。発掘で出土した遺物の中には、一般的な集落で出土する土器などの遺物のほかに、仏像の螺髪(らほつ)・円面硯(えんめんけん)・帯金具・海外産の磁気類、そして小さな仏像(写真上)など特殊な遺物が出土しており、古代甲斐国や巨摩郡を探る上でも重要な遺跡です。
2体の小さな仏像はどちらも阿弥陀如来坐像で、平安時代末期の浄土信仰や末法思想と関連すると思われます。仏像は、当時の人々が死後の極楽浄土への往生を願い集落内に持ち込んだのか、集落内の寺院やお堂にあったものなのか、その背景はわかりません。しかし、このような仏像が“2体も”集落内から発見されたことは、松ノ尾遺跡が特殊な遺跡であることを示しています。
ほかにも、近年の調査で弥生時代末から古墳時代初頭にかけての大きな壺(写真下)が出土したことでも話題となり、県内外でも報道されました。


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