甲斐市が脱炭素先行地域に選定されました
1 脱炭素先行地域とは
2030年度までに民生部門(家庭部門及び業務その他部門)の電力消費に伴うCO2排出の実質ゼロを実現し、運輸部門や熱利用等も含めてその他温室効果ガス排出削減も地域特性に応じて実施する地域で、国では全国で少なくとも100か所を選ぶ方針が示されています。
これまでに、国では2回選定を行い、全国29道府県66市町村の46提案が選定されております。
1回目の募集では、全国102の自治体から79件の提案があり、26件が選定され、2回目の募集では、全国53の自治体から50件の提案があり、20件選定されました。
第3回目となる今回の選定では、山梨県内で初めて甲斐市が選定されました。
2 共同提案者
東京電力パワーグリッド株式会社 山梨総支社
グリーン・サーマル株式会社
3 提案内容
今回選定された提案は、「“隗(甲斐)より始めよ”人と資源の循環モデル ゼロカーボンロードで「めぐる」自然とワイナリー」と題し、甲斐市の7地域をゼロカーボンロードでつなぎ、脱炭素化と自然の恵みや観光スポットなど地域の特徴を活かし、観光業の発展と農業や地元産業を活性化させることにより、交流人口の増加を伴う循環型の地域発展を遂げる取組です。
観光入込客数が減少傾向にある本市においては、豊かな自然の恵みや点在する複数のワイナリーなどの地域の特徴を活かした観光業の発展が不可欠です。脱炭素を切り口に、農業や地元産業を活性化させ、交流人口の増加を伴う循環型の地域発展につなげ、また豊富な日射量により太陽光発電のポテンシャルも高く、また現在建設中の木質バイオマス発電所もあり、地域特有の再生可能エネルギー導入が可能であることから、ゼロカーボンシティ実現のため、本取組を推進していきます。
4 取組内容
【民生部門の脱炭素化に関する主な取組】
・住宅への太陽光発電設備、蓄電池の導入
・既存街路灯のLED化及びスマート街路灯の新設
・バイオマス発電所において、市内ワイナリーで発生する剪定枝の燃料活用 等
【民生部門電力以外の脱炭素化に関する主な取組】
・急速充電器の設置
・公用車等の電動自動車化
・バイオマス発電所の排熱利用 等
5 脱炭素先行地域選定証授与式
環境省は、令和5年6月7日に脱炭素先行地域選定証授与式を開催し、第3回募集で選定された16件の提案自治体が出席しました。
甲斐市からは保坂 武市長をはじめ、共同提案者である東京電力パワーグリッド株式会社 山梨総支社の大嶋 敬史総支社長、グリーン・サーマル株式会社の滝澤 誠代表取締役が出席し、西村環境大臣から選定証が授与されました。


6 今後について
本市では、地球温暖化防止に向け、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ」の実現に取り組むことを令和2年7月に宣言しております。
その中で今回、甲斐市の提案が脱炭素先行地域として採択され、国からの交付金を活用しながら、より加速的に二酸化炭素排出量の削減に向けた取組を進めることができることとなりました。
今後、脱炭素先行地域に選定された提案内容の事業詳細等が確定し次第、本市ホームページ等にて周知させていただきます。
この記事に関するお問い合わせ先
脱炭素社会推進課 事業推進係
〒400-0192
山梨県甲斐市篠原2610
電話:055-267-6559
更新日:2024年01月22日